エイリアン 第四話:存在意義

■ナオ・S・パーズ 13歳

遭難船や消息の断った惑星間航行船の探索隊に所属している少年。宇宙連邦軍の一員ではあるが末端も末端。遊撃で半ば宇宙海賊呼ばわりされている荒くれ者だらけの船に属している。
とある惑星の捨て子だったのを拾われ、ほとんど奴隷の身分でコキ使われてきた。
任務のほとんどは最前線で炭鉱のカナリア扱い。真っ先に死ぬので、同じ境遇だった者達は大体死んでいる。主人公は運良くまだそういった手合いに出会っていない。
擦れてはいないがいつも死に怯えている為、危険察知能力が高い。
愛を知らず、昔見せられた雑誌の女性を見てから心の奥底で母性や愛を求めている。
武装は最低限の犬も殺せないビームピストルとバリア装置の腕輪だけでいつも歩かされている。

■エイリアン勢

  • マザー

元々はエロ触手を生み出す為に培養され生み出された産物だったが、マッドサイエンティストな科学者の失敗により暴走。宇宙を旅し死にかけていたところを遊覧船に取りつくことに成功。まずは安全にすべく船内の者を皆殺しにする。
それから船のコンピューターに浸食し、自らを理解すべく知識を取り込み始めたところ、主人公達の船がやって来たので招き入れた。
人型、オスの質の良い精液をエネルギーに変えて生きられると理解し、自分達に性的欲求を抱く者以外は殺すようになる。
そして主人公がその中で選ばれ、主人公から精を搾取する為だけに進化することになる。

  • 新マザー・テルラ

主人公の脳波を解析し生まれた存在。マザーを脳波でコントロールできる上に、主人公に怖がられないように愛らしい容姿になっている。
主人公のことは搾取対象としか思っていないが、表面上はとても母性溢れた言動をする。戦闘能力は皆無。

  • 端末型

マザーの触手末端にある個体。より効率的に船内の機能や知識を得る為にあったが、主人公の趣味嗜好、脳波を読み取ることもできる。それを参考にマザーへ共有し新たな個体を生産させている。

  • 戦闘型

人間と生殖を試みる為に作られた最初のツール。戦闘能力が高く、無重力を縦横無尽に動く。船の知識からおっぱいに関連した人型しか生成されておらず、下半身はエイリアンのまま。なので唯一おっぱいに発情した主人公以外を皆殺しにしてしまう。初期ロッドなので無表情で無口。
性的な行為も押し付けたり挟み込んだりするだけ。乱暴。段々とカタコトになったり言葉数が増え、主人公の趣味嗜好を理解しながら進化した個体が産まれていく。

  • コミュニケーション型

主人公の脳波を解析し、より精液を搾り取れる様にする為に生み出された個体。
コミュニケーション能力が高く、より主人公の好みに合わせてある。
生意気で小馬鹿にしつつも主人公を愛し、恋愛感情を持たせるように誘導してくる言葉遣い。しかしあくまでも端末なので表面上だけ。後に更に2体生み出される。同じ個体だがリボンの色だけ違う。

■遊覧船艦ミルムラ

銀河規模でエロ玩具を販売している企業が保有する遊覧船。今回は惑星間の性的交友を成立させたとして記念パーティーが催されていた。宇宙連合に所属する性的商品の8割のシェアを誇っている。

遊覧船MIRUMURA:メインブリッヂへの連絡通路

ゴウン――――――ゴウン―――――

 震えながら歩みを進めていた僕のこれは勇気なのか。それとも抱いてしまった情の余韻なのか。どれだけ考えても答えは出なかった。

 通路は最早現実の物とは思えない様相を呈していた。

 まるで血管のように張り巡らされた生々しい肉は通路にひしめき合っており、赤黒いそれを機械の駆動音に合わせて脈動している。薄暗い灯りは幾度も明暗しては、頼りなく足元を照らすだけ。

 どこも見たくはないのに、どこを見ても吐き気を催す有様なのに、僕はその中心に向かって歩き続ける。彼女の脳を連れて行った触手の下へ行く為に。

(……なんのために?)

 意味を求めてもしょうがないのかもしれない。敵の策略だとしても、僕は彼女に好意を抱いた。あの温もりに触れてしまった。初めて人間扱いしてくれた。あんな一瞬の邂逅だったとしても……もう、他人じゃいられない。

 あんな化物であっても、元居た場所の連中に比べれば天使だと思えるのだから、僕はもうダメなのだろう。すっかり絆されてしまっている……

「……ここだ」

 歩けば十分ほどの距離。目の前には、メインブリッヂの扉がぶち抜かれていた跡があった。何かを引き摺った様な痕が扉の損傷具合を際立たせており、その力の強さに身震いする。

 恐怖で足が竦みそうになる。

「……っ」

 ――――だが僕はカナリアだ。

 恐怖心で足は止められない。そう宿命付けられた存在だ。

 だから足は動く。歩み出せる。僕の唯一の特技だ。

遊覧船MIRUMURA:メインブリッヂ

――――カシャンッ

「―――――――――」

 気付けば玩具の様なビーム銃を落としていた。否、身体の力全てが抜けてしまった。

 僕はこれまでもエイリアンを見てきた。

 卵を産み付け、寄生する種。

 相手を取り込み、異形になっていく種。

 単一で増え続け、群体となっていく種。

 そのどれもが厄介で、だがその単一の能力にスペックを注いだ結果知性は高くない。本能的な存在でしかない。だから害獣と変わらず、これまでも何度も撃退されてきた歴史がある。

 だがこれは、目の前の存在は、そのどれとも決定的に違う部分があった。

 この種は、その全てを兼ね備えた上で根源的恐怖を内包していた。

「…………」

 マザー。そう読んでいた存在の姿は、想像絶する異形に満ちていた。

 メインブリッヂのコンソールを中心に張り巡らされた肉の枝。その枝から電気的なラインが本体まで伸び、コアらしき部分に突き刺さっている。資料で見た覚えがあるから分かる。あれはこの艦にあった機関システムAIの本体だ。

 それを覆うように肥大化した身体はそのままメインブリッヂの半分を占拠する肉の塊。問題なのは……その塊に吸収された者達がそのままになっている事だ。

「う、ぉ”ぇぇ……っっ」

 死んでいるのは間違いない。だが、そのどれもが生前の姿のまま取り込まれている。腕や足、顔がピクリとも動かずにそのまま状態で水色の粘膜に覆われていた。まるで拒否反応を示しているかのように、途中から千切れているものもある。干乾びているのはきっと適応して吸収されたのだろうと予想された。

 僕はそれを見て吐いていた。胃液が逆流し、喉が灼けるほど。不思議なことに、あれだけガブ飲みしていた母乳は一滴も出なかったけれど。

 恐くて直視できなかったソレに、恐る恐る目を向ける。

「ひっ……」

「……」

 マザーの上半身は、その肉塊から生えているような形だった。顔はエイリアンそのもので、とても知性は感じられない。だが、腹に機関システムを抱えている様な姿勢には母性を僅かだが匂わせる。

 だが僕が吐いたのはその下のモノを見たからだ。

――――人だ。

それも、全部同じ顔の人。

 しかし下半身は最初に見た個と同じ。それが大きな薄い膜の卵……繭? に覆われた状態でマザーの腹の中に収められていたのだ。つまり単一による群生。

 もう一つ気になる物がある。それは、マザーの頭から繋がる触手が、天上に張り付いている一回り大きな卵膜に伸びていたこと。あれだけ隔離されていることが気になる。なるが……今は、行動しなきゃならない。

(……このまま、端っこにある無事なコンソールパネルに辿り着けるか?)

 四つん這いになりながらも、液体でベチャベチャな顔を拭き、動き出す。マザーは休眠しているのか、動く気配を見せない。今しかチャンスは無いかもしれないなら、逃しちゃいけない。

「……」

 ジリジリとコンソールの方に近付く。見れば、そこもまだ機能が生きているようで、画面にはデバイスカテゴリーが映し出されているようだった。あそこから操作して通信を開けば、助けを呼べる。

――――良いのかそれで。

 助けが来れば、軍が艦内のエイリアンを駆除してくれる。そうすればこの悪夢も終わりだ。何も問題無い。

――――助けてくれたのに? 

――――僕を愛してくれるのに?

 止めろ考えるな。僕は人間だ。怪物を愛したりなんてしない。怪物に恋したりなんてしない。奴等は僕を利用して生きたいだけの化物なんだ。

 ダメだ、考えるな。同情するな。惜しむな。振り返るな。

(……着いた!)

ズリュッ!! ズッルッルルゥゥゥウ~~~ッッ!!!

「――――!!」

(繭が、破れて……っ!?)

―――――ドチャッ

「ひっ―――」

 音を立てて破けた繭の中から、何かが滑り落ちた。

 それは更に薄い膜に包まれているが、その中が見えて背筋が凍る。

「ぁ…っ」

 人だ。膝を抱えて丸まっている人だった。とても綺麗な形で、そこに居る。

―――――ドクンッ――――――ドクンッ

「っ―――――!?」

 途端、大きな鼓動がマザーから発せられる。まるで今のがトリガーだったかのように、肉塊全体が律動し、あらゆる場所が軋み上がった。

 人の入った膜が、破ける。

(だめ、だ――――――――あれ、は。ダメだ!!!)

 カナリアの本能が人生最大の警報を鳴らす。コンソール画面に振り向き、慣れない手付きで通信システムの呼び出しを図った。

(違う、これじゃない、これも違う!! どこだ! どこ、どこ、どこだよぉっ!! 見つかってくれ早く! じゃないとっ――――――――)

「ん……ふぅ……」

「~~~~~~~~~~っっっ!!!!」

 身動ぎする音。そして目覚める吐息。たったそれだけで背筋にゾワっと何かが這った。指先が震え、手付きが覚束なくなる。コンソールに齧りつくように姿勢を低くして、理由の分からない恐怖にガチガチと歯を鳴らしながらも作業を続行し続ける。

―――――――足音。

「く、ぎぅっっ! ぐ、ぐぅぅっぅう~~~~っっ!!!」

 恐怖を歯を喰いしばりながら耐える。

 通信システムを見つけ、即座に開いた。回線はオープン。連合軍全体に向けて緊急発信。これで――――――

『回線オープン、通信繋ぎま―――――――』

「助けてください!!! こちらミルムラ!!! エイリアンに襲われています!!! 助けて!! 早く!! はや――――――――……えっ?」

 回線は、開いていなかった。コンソール画面は電源が切れたように真っ暗になり、僕の声は誰にも……届いて……いな、い。

 横を振り向く。僕を微笑みながら見る1人の人。それが違う肉に覆われたコンソールに触れていた。ただ、それだけ。何もしていないのに。僕の最後の希望を―――――

「ぁ…ぁ、ぁあ……やだ」

 退こうにも、後ろは壁。

―――ひた……ひた……

 こちらに向かって歩き出すヒトから逃げられない。だが焦点が定まらず、まともに見られない。見ることが出来ない。

 今度は僕が身体を丸める番だった。端っこで、あの日々の時のように、恐怖に怯えて泣いていた弱虫だった僕。その姿で必死に次の日が来ないことを願っていた。あの時の僕のように。

―――――ひた……ひた……

 裸足の音が、一歩ずつこちらに近付く。バリアを展開し、全てを拒絶して怯える僕に向かって。

 分かってる、こんなの何の抵抗にもなっていないことぐらい。

 それでもダメだ。止められない。

 触れたら終わる。喋ったら終わる。何もかもが終わってしまう。

―――――――ブンッ

 バリアが消えた音がした。破壊されたんじゃない。外側からコントロールの所有権を奪われた。僕の最後の抵抗を、触れることなく……だから即座に耳を塞いだ。

「……」

(聞いちゃダメだ、聞いちゃダメだ、聞いちゃダメだ、ダメだ、ダメだ、ダメだダメダメダメダメダメダメダメ―――――――――――――――――――――)

 耳を塞ぐ両手に、ソレの手が重なった。

 暖かく、優しく。愛しまれながら……手を、剥がされた。

「ナオ」

「あっ……」

 女神の様な美しい声だった。たった一言で、脳の隅々にまで行き渡る天上の声。僕が最も安心する音色で、きっと理想の母親とはこんな人の声なのだろうと思える声。

「やっと会えたわ。”私の”かわいいナオ」

「う、ぁ……だ、め……っ」

「私はテルラ。マザー・テルラ」

「ひ、ぅ……」

 うなじが擽ったくなるほど甘く、トロトロになってしまいそうになる。グチャグチャだった感情が、緩やかに解されてしまう。

「貴方に会う為に随分と恐がらせてしまって……本当にごめんなさい。もう大丈夫、貴方を傷付けることは無いわ。私が、全てから貴方を守ってあげるから」

―――――ああ、分かってるんだ。だからダメだったのに。

「私を見て、ナオ? お願い」

「……っっ!!」

 抗えない。あれだけあった恐怖心は欠片も残らず消え去ってしまう。震えていた身体は、その声に包まれ止まっていた。

 なのに恐い。恐くないのに、恐過ぎて泣いてしまう。泣きながら、顔を上げてソレを見てしまう。

「ああ、やっと顔を見せてくれた……」

「う、ぁ、ぁ……」

 綺麗な、とても綺麗な人だった。白銀のサラサラの髪と、エメラルドのような瞳。そして……そして……大きな、僕の、だいすきな……

ゆっさ……ゆっさ……っ♡ たゆ……たゆん……♡♡

「……んっ、ふふ♪ えっちな子。欲しいの?」

「――――っ……っ」

 少し笑われるだけで、カッと顔が発火する。モジモジと股を閉じて隠す。

「シテも良いけれど……ダメよ、ナオ。まずは私とお話しをしないと……例え貴方の答えが変わらずとも」

「うっ……うぅ……」

 勿論全て見抜かれている僕の劣情。だがその人は、彼女は、僕を尊重してくれる。今までのとは違う。

「さぁ、こちらへ。大丈夫、あの大きいのは動いたりしないから。気持ち悪いし恐いけどね」

「えっ―――――」

 まさか自分を生み出した存在にそんなことを言うとは思わず口がぽっかり空いてしまう。そんな僕を見て、彼女は人間らしく笑ってみせた。

「ふふ、人の情緒を学ぶのに時間が掛かってしまったけれど。今となっては良い経験。待っていて……んっ」

「わっ――――」

 白銀の髪が一瞬ほのかに輝くと、艦内放送が全システム復興を告げた。

「ふぅ……これで快適に艦内を動けるわ。さぁ、行きましょう」

「ど、どこに……?」

「人が話をする時、必要な場所というものがあるのでしょ? ……それと、何か隠す物を調達しないと。貴方に見られる喜びはあるけれど、それでは一緒に歩けないみたいだし……ふふっ」

「――――――――」

 繋ぐ手の先すら見れず、僕達は歩き出した……

遊覧船MIRUMURA:メインブロック・食堂

「あ……ここは」

「綺麗なままでしょう? 待っていて。今用意するわ」

「…?」

 着いて早々、厨房に行ってしまった彼女はエプロンを装着すると、その1時間の内に次々と何かを作り出しては共同テーブルの上に置いて行く。

「さぁ、ナオ。腕に寄りをかけて作ってみたの。どうぞ?」

「…………」

 目の前に並べられた数々の料理。そのどれもが口にした事の無い、僕が食べてみたかった物ばかりだ。

―――――エイリアンが作った? こんな文明的な物を?

「……あ、毒の心配? 冷蔵庫の中身の物で作ったから大丈夫よ。私が毒見をしても良いけれど……」

「い、や……だ、だい、じょうぶ……」

 正直、さっきから涎が止まらない。何度も生唾を飲み込み、食欲を誘う香ばしい香りに脳が痺れているぐらいだ。

 例え毒だったとしても、もう抑えられない。

「そう、良かったわ。さぁ……召し上がれ♪」

「――――はぐ……んぐ」

 一口、口に含んで。スプーンを持つ腕が震える。

くぎゅぐぐぅぅぅぅ~~~~~~~~……っっ!!!

 舌の上で転がる味に衝撃が走った。ずっと無理をしていた身体が食料を求めて生理現象が文字通り唸りを上げて動き出す。

「あぐ……んぐ、んぐ……はふっはふっ」

「……」

「うっ、うぅ……ひぐっ……う”、ぅっ」

 美味しいということがこんなにも心を震わせるなんて知らなかった。全身に染み渡るような暖かい料理を咀嚼するだけで、こんなにも幸せを感じるだなんて知らなかった。味がこんなにも複雑で口の中で踊るなんて知らなかった。

「良いのよ、ナオ。ゆっくりお食べ。いつでも作ってあげるから」

「~~~~っっ」

 背中を優しく撫でられ、あやされる。屈辱なのに、嬉しくて涙が止まらない。嗚咽が止まらない。

 ……違う、この優しさも僕を懐柔する為の策略なんだ。

「ええ、そうね」

 僕を餌にして、自分達が生きる為にしているだけなんだ。僕のことを愛している訳じゃないんだ。勘違いするな。

「ええ、その通りよ」

 人の感情を模倣して、表面的に装っているだけなんだ。エイリアンのよくある常套手段だって知っているじゃないか。騙されるな。
「ええ、間違っていないわ。けど……だからこそナオ。私は貴方を誰より理解しているの」

「ぐ、ぅ……ぅぅっ、やめ、口元拭うのを」

 エイリアンとしての本性全てを肯定して、尚も僕に優しくしてくる彼女の微笑みに緊張感が解れていく。

 敵意が無い。殺意が無い。あるのはそう……母性だ。

「動かないの。大丈夫、貴方の考えは間違っていないわ。私のこの行為も、貴方の理想に合わせてしている過ぎない。電子世界から学んだ知識に過ぎないの。はい、あーん」

「えっ「あーん……ダメ?」うっ……あ、あー、んぐっ……」

 見た目だけなら僕の見た中で最も美しい人だ。そんな人にこんな事されて、照れない訳がない。馬鹿にされずに僕のアクションを待っているのが余計に恥ずかしい。

 そんな想いも透かし見ている彼女は、微笑みを崩さず話を続ける。

「貴方達の言語で言うなら、貴方は餌という名の家畜となる。その事実は変わらない。しかし美味しい餌にする為には、家畜の環境を整えないといけない。より幸福にしなければ肉が美味しくならないように。何より協力を得られないやり方は長く続かないし餌をダメにしてしまう。分かるでしょう?」

「……」

「ほら、もう一口……ナオ。私達の出会いは殺し合いの最中だったけれど、今なら分かり合える。私というエイリアンが進化し、それができるようになったのよ。それに、私は他のエイリアンと違って殺戮は好まないし、残虐性なんて持ち合わせていないわ」

「……え?」

 エイリアンは、その特性上戦争やテロ目的で作られる。だからこそ殺戮性能以外の能力は切り捨てられている場合が多い。

 けれど……確かに、違和感がある。どちらかと言えば……繁殖特化?

「それよりもほら……まだまだあるのだから。今は食べて元気を付けて? ほら、あーん」

「うぇ、ぁ……ぅ……」

 調子が崩れる。どうしても……

「次はホットケーキよ。甘い甘い蜂蜜シロップもかけてあげるね♪」

 当然それも食べさせられたけれど……馬鹿みたいに美味しくて気絶しかけた。

遊覧船MIRUMURA:メインブロック・リラックスルーム

「……」

 お腹いっぱいに食べさせられた後は、更なる天国が待っていた。

「ふふ、カチカチになっちゃって。もっとこちらに寄りなさいな」

ふにゅぬ……もにゅにっ♡

「あ、や、ぁ……っ」

「もっとくっ付いて……私に貴方の温もりをくださいな」

「……っ」

 恋人同士が寄り添い合って座るフカフカのソファーに、テルラは僕を抱っこしたいと言って離さなくなる。今までで一番大きくて、柔らかくて……包まれるだけで心が軽くなるような夢心地の感触だった。

 まるで砂金のような重量感なのに、触れた部分からフワとろの柔らかさで埋まっていく気持ち良さで、僕の抵抗感など簡単に奪ってしまった。

 そうして見上げれば、ガラスの向こう側には無限の宇宙が広がっている。星々は遠く、遥か彼方で光を発して、暗い世界を僅かに照らして……静かだ。

(……広い、な)

 外の連絡通路を行く時は余裕が無くてまともに見られなかったけれど、安全圏から見る宇宙は、美しかった。

 こんな広大な世界の中で、僕は彼女と共に居る。根源的恐怖を振り撒くエイリアンから逃れる為の戦いの最中……だった筈なのに。その空気が霧散していく。

 そうして、彼女は一つ一つ丁寧に僕に話してくれた。

 その目的も、目指すべき場所も。意志を。

 そのどれもが生物の本能に沿った行動原理で、僕が否定すべき部分は何一つ見出せないぐらい完璧で……僕の逃げ道を塞いでいく口実になっていく。

「私はどう足掻いてもこの宇宙では生存を許されない。だから誰も居ない辺境の惑星で隠れて生きたい。ナオ……貴方にはその手助けをして欲しいの」

「手助け……」

「そう。幸いこの艦のシステムは全て手中に有り、その機能も十全に使えるわ。貴方の寿命一杯までは苦も無く暮らせると思う。勿論、延命処理はするけれど」

「……」

 僕の遺伝子が彼女達の餌となる。だから性的興奮をしてくれるように理想の形に生まれ変わったというテルラ。今までの事は全て、その為の過程。

 最初から全て仕組まれていた。セラの言った通りだった。

もにゅに……♡

「うっ…」

 押し付けられたおっぱいは布越しであっても分かる柔らかさで、そこに顔を埋めたくなる衝動を必死に抑える。本当なら余りに魅力的でヒルみたいに吸い付きたい。

「ナオはこれが好きなのね。旧人類の知識は一通り手に入れたけれど、貴方の性癖は中々に個性的だったわ。けれど、優しい貴方らしいとも思う」

「ち、ちが、優しい、なんて……」

 初めて見たエッチな本に影響されただけで……その声で褒められると体中が痒くなりそうだ。

「ううん、ナオは優しい子よ。私達がどういう存在が分かっているのに、こうやって情に絆されてしまう、そんな自分にすら嫌悪しているのに、同情を止められないのだから……」

「―――っ」

「ああ、余り良い気はしないよね? ごめんなさいナオ。けれど、貴方は私の成分を取り込んでしまっているから、今はより貴方を感じてしまうの。だから全部分かってしまう」

「……成分って」

「沢山飲んだでしょう?」

 口を抑える。そうだ、僕は飲んだ。口にした。あの子の母乳を……っ

 あれが媒介になっているんだ。

「だからこそ分かるの。ナオがまだ未練を捨てられないことを……自分の居場所がなくとも、世界と繋がっていたい。孤独になりたくない思いを」

「……」

 頭ごなしに怒って、否定したいのに。図星過ぎて何も言えない。

 俯く僕の頭を撫でながらあやされて、自分を曝け出して良いのだと思わされそうで。口にした瞬間負けてしまうと思った……

「それより、ねぇ。良ければナオのことをもっと聞かせて?」

「え……なんで……?」

 全部分かっている筈なのに。

 テルラは首を横に振って、また髪を掻くように撫でてくる。

「私に分かることは、貴方が今何を考えているか、とか。何が好きで、何が嫌いかぐらいよ。過去の思い出まで深く知ることはできないの。勿論脳に直接アクセスさせてくれるなら隅々まで知ることができるけれど……」

「え、遠慮します。わかったよ」

 了承した瞬間、とても嬉しそうに頬を緩める。

 ……どうしてそんなに嬉しそうにするの……?

 数十分後。面白くもない僕の過去を話し終えると、目を閉じて咀嚼するように何度か頷くテルラ。

 神秘的なほど美しい……って思える顔が宇宙の光に照らされる。

 ……会ったばかりのエイリアンとの時間が、人生で最も心穏やかになるなんて。どこまで僕の人生というやつは数奇なものなのだろうか。

 これで僕に都合の良過ぎる条件で飼い殺そうとしているのだから、このエイリアンを開発した科学者は絶対にイかれている。

(そんなのに絆されている僕も相当イかれているけど……)

「ナオ?」

「―――、な、なに」

 そうだ、分かってしまうんだった。こんなこと考えたら相手を不快にさせてしまう。

「……ふふっ。そんなに怯えた顔をしないで」

「うっ……」

 見透かしているのに、怒らない。殴らないし、蹴らないし、罵倒しない。やっぱり人間と違う。人間のツマラナイ価値観で感情を荒げたりしない。

 それは決して優しさじゃい。愛じゃないのに。心地良くてダメになる。

「……さて、そろそろ準備もできたわ。腹ごなしの休憩も終わったし、戻りましょうか」

「っ」

 戻るという言葉に、また身体が固まる。あの恐い場所や、テルラの生まれた経緯を思い出し、恐怖が身体を覆っていく。けど……

「ナオ……誓って、貴方を害することはしない。私の全存在を賭けて誓う。ね? 勇気を出して」

「……うん」

 その微笑みに嘘は無い。僕を安心させるように頭を撫でてくれる優しい人。優しい……エイリアンなのかもしれない。

 殺すのだって、生存を賭けた戦いの中では仕方のないことなんだから……それを自分からはしないのなら……それなら……このまま……

 僕は安易に彼女の言葉を受け入れて、また歩き出す。

「ああ、そういえば人は服装に拘るようね。貴方の願いがよく見えるわ、ふふ……」

「くっ……」

 だけどやっぱり恥ずかしいし、屈辱だ……

遊覧船MIRUMURA:メインブリッヂ

「……?」

「驚いた? これで恐くないでしょう?」

 メインブリッヂ前にあった筈の禍々しい、悍ましいとも言える肉が完全に消えていた。ドアも完璧に直されていて、真新しい状態になっている。

 どうやったのか。この艦はそれなりに旧い。ナノマシンによる自動修復機能は無い筈だけど……考えるだけ無駄か。

「これからナオが住む家になるんだもの。綺麗な状態にしなきゃ」

「僕の……家?」

「そうよ。そして……家には必ず家族がある。挨拶をしましょう」

「家族って……」

 その言葉にテルラは微笑みを浮かべたまま、新品のドアをスライドさせる。

 そこには――――――――

「「「――ナオ――」」」

「……―――――――――――――は?」

 沢山の人が、そこに居た。沢山の、まったく”同じ顔”をした”同じ体型”の、僕と同い年ぐらいの少女たちが、僕を囲うように集まっていた。

すべて―――――――セラの顔で。

――――――――ゾワッ!!

込み上げる。

「う”、ぉ”、ぇ………う”、げぇぇぇぇえぇ~~~~~~~~っっっ……っっ!!」

「あら……?」

 今までの話の全てが頭から吹き飛び、強烈な違和感と嫌悪感に嘔吐した。あれだけ極上だと評価していた料理の数々を、台無しの台無しにして床を汚す。だが、誰1人としてそんなことには言及すらしない。

 変わらない。何も変わらない。あの意地悪で優しい表情で僕を見る。そして声をかけてくる。何一つ変わらない声で。

「ナオ、また会えたわね♪」

「ナオ、元気だった? マザーは、ママは素晴らしい人だったでしょう?」

「ナオ、また私達と遊びましょう?」

「ナオ」「ナオ」「ナオ」

 声が、心地よい声が、ドキドキする声が、甘く、トロトロにする声が、声が、声が、声が、声声声声声声声―――――――――――――――――――――――――

「うわああぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――――――――――――――――――――――――――――――――――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

――――――――――――――――――――――ぶつんっ

もにゅに……ふぬにゅぅ……♡

(……?)

「ナオ……ナオ? 目を覚まして……ナオ」

「……ぅ、ぁ……?」

(あれ……僕、どうなって……)

 

―――――全身を柔らかいモノに包まれている。

 そう認識したと同時に、心地良く意識が水面へと上がっていく。

 耳に響く声は優しく、僕の目覚めを邪魔しない程度の声量が鼓膜を打った。

 けど、知っている。これは恐いモノだって。やっぱり恐いんだって。

 なのに自分が置かれている状況を確認したくて、目を開かなければならない衝動を押さえつけられない。

「……っ、ぁっ…っ」

「「「……」」」

 果たして、僕は囚われていたと自覚した。

 セラとした時のようなベッドの上で寝かされていた僕を、心配そうに膝枕をしているテルラ。そして、周囲を囲むように集まっている沢山の……セラと同じ顔をしたエイリアン達。

「起きた? 吃驚させてごめんなさいナオ。気分はどう?」

もぬ……♡ ぬすす……ふにゅふにゅっ♡

「ふ、ぁ…ぁっ……」

 大の字に寝ていた僕の腕と足の上に、セラ達の豊満なおっぱいが包み、根本に向かって少しずつ動いていく。柔らかベッドとおっぱいに挟まれて、性感帯でもないのにそこから気持ち良い甘い感覚が全身に波及する。

 見た目的には感覚的にも、視界以外は天国そのものだ。

「クスクス……」

「ふふ…」

(え、なんで笑って……――――っ!!)

 そこで気付く。自分の勃起したソレが、沢山の視線に晒されていることを。

「あ、ぁ、やだ……見ないでぇ……っ!」

「「「……」」」

「ひ、ぅぅ……~~~~~っっ!!」

 僕を嘲笑うように突き刺さる視線。視線。視線の数々。セラと同じ顔で、同じ目で。なのに皆優し気に近寄るばかりで……

もにゅっ♡ すにゅにゅっ♡ にゅも…にゅも…

「あぁ、だめ、擦れちゃ、ん、んっ」

 スベスベもちもちのおっぱいが身体の上を滑る度に、新たな箇所は柔らかく包まれていく。どんどん僕の身体を浸食していく。足元はもう僕のモノの目の前まで来ていた。至近距離から更に見つめられて、顔を反らしたいけど……

「ナオ、ちゃんと見てないとダメよ」

「えっ……」

「この子達は私の子。そして私とナオの命令にだけ従うようにできているの。だから、貴方が命令すれば、何でもしてくれるわ……さぁ、どうして欲しいの? ナオの口から聞かせて?」

「そん、な……」

 そんな必要無いのに。今直ぐ皆で犯せばそのまま僕は堕ちるのに。こんな状態でまだ僕に選ばせるなんて。

”自ら堕ちろ”ってこと……?

「ナオ……さっきは傷付いたなぁ~」

「―――――」

 不意に吐息混じりに囁かれる声。

「私が沢山居るからって、あんなに気持ち悪そうにしちゃって……ねぇ?」

 それも左右から。全く同じ声と抑揚で。僕をトロトロにしたあの声で。

「せ、セラ……ッ」

「あんなに愛し合ったのに、このおちんちんでびゅ~~って。おっぱいの中でにちゅにちゅぐちゅぐちゅして、臭くて白いのでマーキングした癖に……」

「ナオのこと大好きで、ナオの為なら毎日おっぱいで可愛がってあげられるんだよ? ナオがして欲しいことぜ~んぶ……ママと私達で満たしてあげられるよ?」

「ねぇ、堕ちちゃおうよ?」

「私と、ママと、毎日甘々エッチぃことして暮らそうよ?」

「きっと死ぬほど気持ち良いよ」

「きっと頭バグっちゃうぐらい幸せだよ」

「はっ、はっ、はっ、ぁ、ぁぁ……っ」

 誘惑が脳を滅茶苦茶にしようと浸食してくる。甘いのに、その裏の苦々しい現実から目を背けさせようとして……

「だから餌になってよ、ナオ」

「私達のおちんちんミルクサーバーになって、一生家畜になろ?」

 そして虐めようとしてくる。ドロッドロの蜂蜜みたいに重たい甘さがじっくりと心を満たす。食べられないぐらい、大量に。

もにゅにゅ……にゅぬ…たぷ、たぷにゅ…♡♡

むわ…♡ むわぁ…♡♡

「ふぅ…ふぅ…っ」

 おっぱいが近付く。もうおちんちんに触るか触らないかの距離まで近付いて、そこで止まる。

 知っているからこそ欲しい。中毒になるぐらい気持ち良い乳肉おっぱい。目の前にむしゃぶりつきたいほどエッチぃ女の子の大事なおっぱいが吸いたい。コリコリの美味しそうな乳首から溢れるミルクを思う存分飲み干してしまいたい衝動に駆られる。

「おっぱいにちんちん虐められたいでしょ?」

「情けない、一人じゃ生きていけないナオの雑魚ちんちん♡ 私達で有効活用したいな~~♡♡」

「ナオ……」

ぐにゅぅっ♡

「うぁ……っ」

 テルラが膝枕を止めて、僕と視線を合わせる。後頭部を太腿からおっぱいに移った。首から脳天まで幸せに包まれて、彼女と視線が重なる。

 慈愛に満ちている表情なのに、その視線の奥に感情を感じない。僕を利己的にしか見ていない根源的恐怖を思わせる瞳が恐いのに……吸い込まれそうになるほど目を離せないのだ。

「貴方の最後の言葉を引き出す為に……ある催しを用意しました」

「……え?」

 促されるままブリッヂの窓から見える光景に目を向ければ……僕の乗って来た軍艦が遠くに見えた。こっちと同じ、地方軍の旧型戦艦で。いつも古臭いと文句を言われていた。僕の家だった場所。僕が帰らなければならなかった場所……牢獄だった場所。

 その艦に、テルラはゆっくりと手をかざしながら言う。

「今、あの艦は完全に私の支配下にあります」

「――――――」

 息を飲む。幾ら旧型といえど、連合軍のセキュリティは最新バージョンにアップデートされている筈。ネットワークに浸食したとしても、容易に突破できるとは思えない。つまり、それだけ加速度的に進化しているということだ。

「あそこが貴方にとってどんな意味を持つのか私には分かる。その上で聞くわ」

 ずっと目を背けていた質問。

「私達の誘いを裏切ってでもあそこに帰る価値が、あそこにある?」

 嫌な汗が噴き出る。

「私達と一緒に暮らす異常の幸せが、あそこにある?」

 ……無い。

「ここで私達の餌にならず、また使い捨てのカナリアになった方が良いの?」

 ……嫌だ。

「貴方を散々虐げてきた者達を助けたいと思うの?」

 …………どうでもいい。

 僕はもう疲れていた。生きることを諦めていた。全てを諦めてこの幸せな地獄に身を任せられるというなら……二度と死ぬ恐怖に怯えなくて、いいなら……

「―――――要る?」

―――――要らない。

 思った以上に、その言葉はスルリと口から出て来た。

「僕、ここに、いる……」

「……ああ、良かった」

――――――グシャッ

 船は、その手の中で握り潰され、爆発した。

「ぁ……」

 僕を蔑み、銃を向け、罵倒し、暴力を振るい、人権を奪い続けてきた者達が全員が。

――――――――死んだ。

―――――――ぱちゅっ♡

「あ――――――――」

びゅるるるるうぅうぅぅぅうぅ~~~~~~~♡♡♡♡ とぷっ♡ とぷっ…♡

「「うれしい♡ だ~いすきっ♡♡」」

「……あっ♡ ぁ、ぁっ♡ …♡」

 大勢の人間が死んだと同時におちんちんが最高のもちユルおっぱいに包まれて射精する。脳が蕩けるほど気持ち良い射精を。大好きな化物に好意を囁かれながら、絶対に味わっちゃいけないエクスタシーで満たされていく。

 僕の一言で数えきれないぐらい死んだのに。その決断を褒められて気持ち良く射精してしまった自分が、何故だかどうでもよく感じてしまう。

 そして二人のセラにWパイズリされながら、今までしていた緊張が急激に溶けて……何もかもを投げ出した。

もっちゅっ♡ にゅっずっ♡ ズニュズニュッ♡♡ にっちゅっちゅぅぅっ♡♡

「んは、ぁぁっ♡ ぁ、ぁっ♡ きもちぃっ♡ セラのおっぱい、いいよぉ…っっ♡♡」

「おっぱい好き?」

「好きいぃっ♡ だいすきぃっ♡ セラのもちもちで、良い匂いして、最高ぉぉ~~っ♡」

「あは、すっかり馬鹿になっちゃって可愛い……♡」

「ママに見られて恥ずかしいのに、ちんちんおっき止められないね~♡」

「やぁぁ……♡」

もにゅっ♡ もにゅっ♡ ぐにゅにゅっ♡ にゅっぐにゅっぐっ♡♡

 両手、両足、胸、お腹、あらゆる部分がおっぱいに包まれるハーレム状態。男の夢を体現しながら、ちんちんだけはおっぱいに虐められて、愛されて。

「ナオ、ふふ……すっかり可愛くなって……愛してるわ♡」

「あぁぁあ~~~~~~~~♡♡ んむぅっ♡」

 たっぷりの愛情と一緒に重ねられる唇。

 欲しいモノを欲しい時に貰える。

 それだけでこんなにも満たされる。幸福になれる。

「ん、れるっ♡ ちゅ、んぅぅうっ♡ は、ぇぁっ♡ んれぅ……っ♡」

 美味しい。柔らかい唇を伝って送られてくる唾液が舌に乗って、僕の舌に絡められてヌルヌルいっぱいの音が脳髄に浸食する。興奮して鼻息荒いのに、テルラは嫌な顔なんてしなくて、ただただ僕の求める舌を存分に貪ってくれるのだ。

 そんな僕達を見ながら、セラ達もまた馬鹿にするように可愛がってくる。

「あーあー、ママとそんなエッチぃキスして……いけないんだぁ♡」

「ママの娘のおっぱいでおちんちんぐちゅぐちゅされてるのに、ママのキスで頭までぐちゃぐちゃにされて嬉しそう……変態♡♡」

「雑魚チンチン、おっぱいの中でまたびゅくびゅくしたいよぉって暴れてるね♡♡」

「人間見殺しにした快感でぶっ壊れちゃったのかな?♡ 良いんだよ♡ もっと壊れちゃえ♡♡ チンチン馬鹿になって餌になっちゃえ♡♡ イってイってイキまくって♡♡ ナオのこと大好きだから、全部許してあげる♡♡」

「ふひっ♡ ふひゅぅっ♡♡ でぅぅっ♡ また、ちんちんいきゅぅう~~~♡♡」

 もうダメだ。本当にダメになってしまった。

 一度堕ちてしまえば、後は転がり落ち続けるだけ。

 僕の人生も、価値観も、何もかもがバターみたいに溶けて食べられる。

「ほら、ナオ。ママとだけじゃなくて、私とも恋人チュウしよ? ほら、えぁ~~……♡」

「んむぇえあっ♡ んむふぅぅっ♡ んぅぅうっぅうっ♡♡」

 ふにふにの唇から、今度はプルプルの唇に塞がれる。テルラよりも小さな舌が、僕の口内に這い回って、貪るように舌を吸われて、絡め取られて。更に脳内にいやらしい音が響いて理性を刈り取られていく。

「こっちも無視しちゃヤダッ♡ おっぱいで感じて~♡ 腰ヘコもっとして、おっぱいにちんちん擦り付けて♡」

ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡ ズニュズニュッ♡♡ ズッリズッリズッリッ♡♡

「んむぉぉおぉぉお~~~~~♡♡♡ ぉっぉっ♡ きもひゅぃっ♡ んぉぉっ♡」

 四つのおっぱいに、思うがまま、我儘一杯に腰を躍らせ、叩きつける。四方からかかる乳圧を楽しんで、万遍無く僕の汚い汁を擦り付けてしまう。

「おちんちんビクビクしてきた……もう出ちゃうの? ダメだよ、もっと我慢しよ? 私達の餌ミルク、もっと煮詰めて?♡ タマタマの中でグツグツにして濃いのにしよう?♡ 我慢だよ、が~ま~ん~~♡♡」

「辛いことぜ~んぶ私達の所為にして良いよ♡ 欲望垂れ流しにしながら、死んだ人間一緒に馬鹿にしながらお漏らしびゅくぅってしちゃお♡♡ おっぱいオムツにお漏らししろ♡」

「ん、ぶぁっ♡ あぁ、無理、がまんむりぃぃっ♡♡」

 狂う。頭狂う。

「良いんだよ、我慢なんてしなくて♡ な~んにも気にせず全人類裏切りながら射精しちゃえっ♡♡ 人類の尊厳をミルク塗れにしちゃえっ♡♡ 人権捨ててエイリアンの餌になっちゃえっ♡♡」

「がまんだよ~♡ 出したら連続でイかせちゃうよ?♡ 頭パーになるぐらいおっぱいでズリコキ罰ゲームだよ?♡ セラ達の為に頑張れるよね?♡♡ 頭滅茶苦茶になっても、腰が情けなくヘコヘコしても出さないよね?♡♡」

「だして♡ だ~せっ♡」

「だすな、出しちゃだめ~~♡♡」

「お”っ♡ ぉっ♡ く、ひぃぃいっ♡ も、う……いぐっ♡♡」

「「ナオ、だ~いスキっ♡ イっちゃえマゾちんちん♡♡」」

――――――にゅっぢゅっ♡♡ パチュパチュパチュパチュパチュパチュッッ!!!♡♡♡♡

にゅっぢゅんっ――――――!!♡♡♡

「あ――――――――」

びゅっくんっ!!♡♡ びゅるっ♡ ぴゅぶっっぴゅぶぶぅぅう~~~~~っっ♡♡♡♡

「ん、ぃぃぃいぃ~~~~~~~っっ!!!♡♡ ひっ♡ ぁっぁっ♡ 止まらな、とまんにゃ、い”っ♡ なにこりぇっ♡ ぉ、ぉぉ~~~~~っっ♡♡♡」

 ビリッとくるような快感じゃなく、マグマが噴火するような、ドロッとした快楽が全身に広がっていく。手足を包むおっぱいがそれを助長させ、麻薬なんて目じゃない多幸感が脳内からジュワッと溢れたような射精。

「あーあ」

「罰ゲームだね♡」

ビク…ビク……にゅっぢゅぅっ!♡♡ ビククッ!?♡♡

「んへぁっ!?♡」

 そして、責めは続く。ひたすらトドメのスイッチを押してくる。

にっぢゅんっ♡ にっぢゅんっ♡ ぬっぢぬっぢぬっぢぬっぢっ♡♡♡

にりゅんっにりゅんっ♡ ズッチュズッチュズッチュズッチュッッ♡♡

「んぅ”うぅ”~~~~~~~~~っっ!!!♡♡♡ やぁ、とめ、とめてぇっ♡ だめぇっ♡ ちんちん溶けちゃうぅっ♡ ぉぉおっ♡ ひぃっ♡ んひぃっ♡」

「えー、けどおちんちんはおっぱい欲しいって言ってるよ? ヌルヌルおっぱいにもっとちんちん擦り付けて、変態精子びゅ~ってしたいって♡♡」

「しょうがないよねー♡ このままおっぱい大好きなマゾちんちんになって、私達のいつでも食べられるミルクサーバーになっちゃうんだもんねー♡♡」

「ほーら、精子もっとびゅ~~ってできるように……おっぱいもらおうね~~♡♡」

 またおっぱいが増える。おっぱい枕されてる僕の頭に、上から更におっぱいサンドされちゃう。美味しそうなさくらんぼ乳首から、甘い香りとフェロモンむんむんのミルクが出て……っ、嗅いでるだけで頭おかしくなる。

「あ、ぁっんむぅっ!!♡♡」

「んんっ♡ おっぱいどうぞ♡ ナオあかちゃ~ん♡ クスクス……恥ずかしい♡」

(お、美味しいっ!? さっきよりも――――♡♡)

 よりまろやかに、より複雑な甘さが口いっぱに広がって、無意識に次を求めて吸い出してしまった。顔面全体に広がる柔らかいおっぱいの香りもジクジクと脳に浸食して、安心して全てを任せてしまえる。

 敏感ちんちんも辛い筈なのに、刺激が柔らかいからどこまでも快楽を求めてしまえる。可愛い女の子に全部許されて出す精液は漏らしそうなほど気持ち良かった。

――――ぶるっ

「んっ―――――」

「ん? あれ~? ……もしかして、おしっこ?」

「ぷぁ、ちがっ、あの……トイレに…」

「「…」」

―――にゅずっ♡ にゅるにゅっ♡ もにゅちゅににぃぃっ♡♡♡

「やあぁぁあっ!?!?♡ だめ、だめ、おっぱい止めてっ♡ 出ちゃうぅぅっ♡ おしっこでちゃうぅぅっっ♡♡」

「えー、どうしようかな~~?」

 全然止めるつもりが無いパイズリ攻撃。根本から絞り上げるように何度も上下するおっぱいが形を変えていやらしい粘液音を響かせるのに、その中ではちんちんにみっちみっちに吸い付いて離れない。捕食者の目で見つめられる。

「だって、だってぇ……」

「ナオ……落ち着いて?」

「うっ、ぁ……」

 恐い。エイリアン達にとって主食は精液だ。なのに排泄物なんて食べさせたら殺される。そう思って必死に謝ろうとしたけれど。

 テルラは優しく微笑んだまま、甘い毒を流すように話す。

「大丈夫。精液が一番吸収率が良いけれど……お漏らしも私達の栄養にできるから♡♡」

「そんな……」

 だからって、人前でお漏らしなんてできるわけないのに。

―――――ばちゅんっ!♡♡

「んひあぁぁあっっ!?!?♡♡♡ や、やっぱりだめぇっ♡ おしっこできないぃっ♡ むりぃぃっっ♡♡」

「えー、ナオのおしっこしーしー見たいなぁ……♡ 見せてよ?♡ 女の子のおっぱいの中で、出せばバレないかもよ?♡♡」

「もう精液でいっぱい汚しちゃってるんだから、今更だよ♡ マゾ赤ちゃんなんだから、しーしーの世話もしてあげる♡♡ ほら漏らせっ♡ ほら、おっぱい虐めでチビっちゃえっ♡♡」

にっぢゅんにっぢゅんっ!♡♡♡ にぢゅにぢゅにぢゅにぢゅっ♡♡

もにゅぢゅにゅにゅぅぅう~~~~~~♡♡♡♡

「あ”ぁ”~~~~~~っっ♡♡ でぅぅっ♡ ほんとにでぢゃうぅぅ~~~~っっ♡♡ んむぉぉっ♡♡」

「はーい、おっぱいに埋もれながら、本当のお漏らししろマゾ♡♡」

「むぉぉおぉぉおお~~~~~~っっ!!♡♡♡」

 逃げ道は無い。気持ち良過ぎて身体に力なんて入らないし、”大切な”彼女達に暴力なんて振るえない。

 高まる快楽と一緒に尿意も駆け上る。我慢してもおっぱいにコキ上げられてしまう。もう、止められない。

「むぅ”う”ぅ”~~~~~っっっ♡♡♡」

(イグッ♡ おしっこ漏らしながらイグッ♡ お”、ぉ”っ♡ ―――――――)

……じょろっ♡ しょぉおぉぉおっぉ~~~~~……っっ♡♡♡♡

「あはっ♡ 出た出た……♡♡」

「出しちゃったぁっ♡ おっぱいの中でお漏らし……あれ?」

じょろろろぉぉ~~~~……びゅくっ♡ びゅるるうっ♡

「え、あれ? 一緒に射精しちゃってるの?♡♡ マジ?♡ 可愛いぃ~~~っっ♡♡♡」

「え~私達の為に?♡♡ すっごい嬉しいなぁっ♡♡ ナオ大好きぃ~~♡♡」

もっぎゅぢゅぢゅにぃぃぃ~~~~~~~っっっ♡♡♡♡

「んぉ”ぉ”お”お”~~~~~~っっっ♡♡♡」

 出る。出る。どっちか分からないまま下半身の感覚バグって出ちゃう。

 なのにおっぱい止まってくれない。より多く出そうって、ぐちゅにゅるおっぱいの中でちんちん擦られる。先っぽいっぱいされて、泣いちゃうぐらい敏感なのに。あやされて幸せになっちゃう。赤ちゃんにされちゃう。

「はーい、おっぱいオムツの中におしっこしーしー上手だねー♡♡」

「これらもナオのお漏らしぜーんぶ食べてあげるからねー♡♡ 漏らし癖付けて本当の赤ちゃんになっちゃおうね~~♡♡」

もぢゅぢゅ……っ♡♡ ズニュッ♡ にゅっぢゅっ……にゅっぢゅ……っ♡♡

 最後の一滴まで確実に搾り取るような乳圧地獄に、頭の芯がグズグズに溶ける。快感で腰が暴れているのに、一切抜け出せずにイキ続けて、解放感と一緒に餌を与えてしまう。

びゅく……ぴゅるっ♡ ぴゅぅっ♡

「あ……へぁ…♡♡ っ♡」

にゅっぱぁぁ……♡

「……っ」

 無言で開かれたおっぱいの間から、粘っこい精液の橋が幾つも出来上がっていた。

 それを見せつける様に……ばちゅっ! 閉じられて……また開けば、あった筈の全てが消えている。

「んふぅ……ご馳走様♡♡」

「美味しかったよ、ナオ♡」

「ぁ…っ」

 本当に食べられたのだ。僕の精液が。精子が。子供を作る為の種が。その役割を果たすことなく彼女達に吸収されてしまった。

「それじゃあ次だね♡」

「――――へっ」

―――たぷにゅっ♡

……次のセラ達が、僕を囲う。

「あ、あの……人間は、その……一日に」

「知ってる。二回ぐらいが限界なんでしょ? けど、ナオは私達のおっぱい飲んでるから、幾らでも出せるように”改造”されてるよ♡♡」

「だから何度でも、何度でも、飽きないようにズリズリして精液コキ出してあげるね♡♡」

「わ、ぁ、やだ……だめ……そんな、こわれちゃ、ぁ……」

 拒否の言葉を吐こうとした瞬間、空気が凍る。

「「「……」」」

チキチキ……

「ひっ―――――」

 あの鋭いモノが。遠くに映る。

「まだまだ餌が欲しいの、私達」

 透き通った青い瞳は、人のソレじゃない。

「出してくれるよね? 頑張ってくれるよね?」

 その為に改造したのだから、と。

 けど恐い。あんな気持ち良いのずっとされたら、頭パーになっちゃう。

「恐れないでナオ」

「う、うぅぅう~~~~っっ」

 最後の希望に縋るように、振り返ってテルラを見る。そのおっぱいに全身で抱き着いて、助けを求めてしまう。彼女がそんな恐い女の子達の大本だというのに。その判断力さえ失っていた。

「恐いね。分かる。けどね……壊れてしまっても、私が”直して”あげるから大丈夫♡」

「……」

―――――人間じゃない。

「休みは……うん、後200回ぐらい射精したらあげるから。もう私達は家族だもの、決してナオを死なせたりなんてしないわ。ゆっくりゆっくり愛してあげるからね……安心してね」

 その言葉の裏に”餌に決定権はもう無い”と言われているようだった。

「あは、ははは……」

「ほら……今度は私の。ママのおっぱいでシテあげるね♡♡」

ににゅっ♡ ずにゅにゅぅぅう~~~~~~……♡♡

「んは、あぁぁぁぁ~~~~……♡♡」

 ふかふかで、もちもちで、人間離れした動きでちんちんをどんどん奥まで吸い付きながら連れて行かれる。皆にお尻丸出しにしながら、ちんちんをおっぱいに食べられた。

 気持ち良い。溶ける。無くなる。

「大丈夫、無くならない」

もにゅずずっ♡ ににゅにゅっ♡ ふにゅんっ♡ ふにゅにゅぬぅぅ~~~♡♡♡

「んんっ!?♡♡ あ、ぁっ♡」

 体中におっぱいを押し当てられ、包まれて、拘束される。あらゆる場所におっぱいがあって、どこもかしこも極上の心地良さになっていく。

 僕の為に作られたおっぱい。僕の精液を食べる為に作られたおっぱい。僕だけを愛する為に作られたおっぱい。

 心地良いだけじゃない。僕の情欲全てを受け止めて余りある母性に包まれる。僕にとって一番欲しいモノが詰まっている乳肉。

――――欲しい。これ、欲しい。

「さぁ、ナオのかっこいい乳ズリセックス、ママに見せて♡」

 抗えない。だって、あれだけ出したのに、もう次の射精がしたい欲に駆られてしまったのだから。ママのおっぱいに四つん這いで抱き着いて、その柔肉に、腰を打ち付けたいと思ってしまったのだから。

「はぁ、はぁ、はぁっ!♡ うぅっ!」

にゅずず……たちゅっ♡

「ふぅっ、ふぅっ!♡♡ うぅぅうっ、んっ! んっ!♡」

たちゅっ♡ ズチュッ♡ ぱっちゅぱっちゅぱっちゅっ!♡♡♡

「あんっ♡ かっこいい♡ おちんちんでママのおっぱい犯されてる♡ ナオの腰振り強くて、んっんっ♡ 気持ち良いよ♡ 娘達にも見られて恥ずかしいわ♡ あっ♡」

 僕の嗜虐心を煽るように耳元で囁かれて、密かな優越感すら満たしてくる。 
 その様子を後ろの彼女達に見られながらちんちんを打ち付けるのが何より背徳的で気持ち良い。

 ああ、来る。また色々言われちゃう。

「ママのおっぱい、そんなに気持ち良いんだ? 自分からヘコヘコおちんちん打ち付けて……」

「だって、だってぇ……っ!♡ くぅ、うぅぅ~~~~っっ♡♡」

「そうだよねぇ……ママのおっぱいも、私達のおっぱいも、好きにシテ良いんだから♡ ナオだけのおっぱいだよ♡♡ 何しても良いの♡」

「揉みくちゃにしたり、乳首弄ったり、吸ったり……♡♡」

「女の子が泣いちゃうぐらい激しくしても良いし。ハーレムでおっぱに揉みくちゃにされても良いし……♡♡」

「気が済むまで毎日毎日、おっぱいが孕んじゃうぐらいちんちん打ち付けて、自分のモノだってマーキング♡♡ オス本能満たされ過ぎてイかれちゃうかも♡♡」

さわさわ……♡♡ つつぅぅ~~~~っっ♡♡♡ スリッスリッ♡♡

「んひぃぃぃい~~~~っっ♡ ひっ♡ ぃっ♡ やぁぁっ♡ んくひぃっ♡」

 両耳にかかる可愛い声と吐息。それと同時に背筋やタマタマを指でなぞられ煽られる。ゾクゾクと体中を優しく擽られて、どんどんぎこちない動きになって。情けない腰振りを見せてしまう。

「あはっ♡ まるで死にかけの虫みたいになってるよ?♡」

「ふふ、それじゃあもっと気持ち良くなれるように……こっちもシテあげるね♡ れろ……♡♡」

「ひぁ―――――ッッ!?!?」

 不意に舐められたのは、お尻の穴。思わず腰をおっぱに押し付けるように止まるけど、セラの動きは止まらない。僕のお尻の割れ目に顔を突っ込み、あの愛らしい舌で尻穴を舐め上げる。

 途端に腰全体に脂汗が出るぐらいの快感が駆け上り、僕は大いに嫌がったけれど……

「やだっやだっ! そんな汚い所舐めないで、あっ♡ ひっ♡ んぃぃいっ♡」

「らーえっ♡ れろっ♡ りゅぱっ♡ んむふぅぅ~~~~……っ♡♡ にゅるっ♡ にゅろにゅろ……んぇ~~~っ♡♡」

 嫌がれば嫌がるほど、唾液たっぷりの舌に皺の一本まで丹念に舐められて、余計に刺激が強くなる。

 けど逃げ場は無い。テルラが僕を見ながら、聖母のように優しく囁くのだ。

「ナオ、ママのおっぱいにおいで♡♡ ほら、もっと腰押し付けて、ちんちん逃がさないと♡♡ がんばれがんばれっ♡♡ ちんちんかっこいいね♡♡」

「んあぁ、ママ♡ ママぁぁ~~♡♡ んむぅぅっ♡♡ ちゅぅうっ♡」

「甘えん坊ねナオったら♡ んれるっ♡ ちゅっ♡」

 最早テルラを母だと認識しながら舌を搦めてしまう。ひたすらに甘い空間に没入し、何もかもを塗り潰されていく。

たんったんったんったんったんったんっ♡♡♡ にちゅにちゅにちゅっ!♡♡♡

「んむぉぉぉおっっ♡♡♡ これぇっ♡ これボクのぉっ♡♡ このおっぱいボクのぉぉっ♡♡」

「あーあー、独占欲丸出しになっちゃった♡ オス本能に理性蒸発しちゃったねぇナオ♡ 完全におサルさんだぁ♡」

「お尻の穴舐めらながらママのおっぱに自分勝手なピストンしてる♡ うわぁ……変態♡」

「じゃあ変態がもっと変態になれるように……ぶっ壊してあげるね♡♡」

「ほら、おかしくなっちゃえ♡♡」

「「あーんむっ♡」」

「―――――っ」

 耳に、舌が。

ぶちゅっ♡ にゅろにゅろにゅにゅろっ♡♡♡ じゅろろろぉおっぉお~~~~~♡♡♡♡

ぐっちょっ♡ ぐっちょっ♡ ぐっちょっ♡ ぐっちょ――――――――♡♡♡♡

「お”っっ―――――――――」

 耳の中で、鼓膜の直ぐそこで、いやらしい爆音と脳髄が蕩けるほどの刺激が発生した。

「変になっちゃえっ♡」

「馬鹿になっちゃえっ♡」

「「ママのおっぱいにお漏らししろっ♡♡」」

「――――――――っっ!! っっ!!!」

(ごれっ♡ こりぇっ♡ 頭おがじぐなるっ!♡♡ チンチン馬鹿になっでぅ”っ!!♡♡)

 文字通りに犯されている。五感全てがエイリアン塗れで、境界線が曖昧に溶けて……

 体中の何もかも、エイリアンに主導権を取られ、自分のモノではなくなっていく。

 もう何も考えなくて良い。何も辛くない。何もかも―――――――

「ナオ…………」

「ぁ――――」

 テルラと目が合う。

 ドス黒く濁った本能による機械的な意識を瞳の奥から感じても、もうどうでも良い。この微笑みを向けてくれるなら、命だって惜しくない。

 カナリアは、もう鳴いていなかった。

「――――イけっ♡」

にっぢゅんっっ―――――――!!!♡♡♡♡♡

「ぁ――――――」

 ちんちんが、おっぱいに潰される。

「イけっ♡」「イっちゃえっ♡」「出せっ♡」

びゅるっ♡ ―――――びゅるるうぅぅぅ~~~~~~~~♡♡♡♡

「オ”ッッ♡ ぉ、ぉっ♡ ぉぉぉぉ~~~~~~~~~っっ!!!♡♡♡」

 弾けた腰を、おっぱいで拘束される。足を掴まれ、お尻の穴を舐めしゃぶられて、ひたすらおっぱいに逃げてちんちんを潰され続けて、止まらない。

 声が、感触が、快感が、脳内で混在し、噴水の如く溢れて満たす。

「好き……好きぃっ♡」

「大好きっ♡ もっと出して♡」

「変態雑魚チンチン、イけっ♡ 漏らせっ♡」

びゅるるるうっぅうっっ♡♡ びゅくっびゅくっ♡ ビクビクッ!!♡♡ ガクッガクッ!♡

「~~~~~~っっ!!!♡♡♡ ォ”ッ♡ ッ!!♡♡」

 止まらない。トマラナイ。イグッ♡ ちんちんイグッ♡♡

 い”――――――――――――

「愛してるわ、ナオ」

――――――――もっぢゅにゅにゅっ♡♡♡

「あ”ぇっ♡」

――――――――ぷつんっ♡

じょろじょろじょろぉぉぉ~~~~~~~~~~………♡♡♡♡

しょわわぁぁ……♡♡♡♡

―――――――――にちゅにちゅっ♡♡

「――――――んひぁあっっ!!??♡♡♡♡ らめぇっぇええっっ♡♡♡」

 切れた意識が、びんかんちんちんへの追撃で無理矢理叩き起こされる。

「ダイジョウブよ、ナオ♡ 何度でも何度でも、ナンドデモ」

「ワタシタチが、チンチンイジメテ アゲル♡♡」

「ぁぁ………やだ……っ♡ ゆるしてぇ…っ♡ もう出ない♡ 出せないっ♡ おっぱいこわいのっ♡」

 どんなに嫌がっても、ちんちんは勃起したまま。次のおっぱいを期待する。自分が自分で無くなるような快楽を恐れても、その過程全てが欲しくて逃げられない。

「「「ダイジョウブ」」」

 恐い。恐い、恐い。こわい、こわいこわいこわいこわいこわいコワイ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

にゅぷっ♡

「あっ♡」

 帰る場所は、ここしか無い……

日誌:

 対象との信頼関係を築くべく、日々の経過による意思疎通を開始。

●月〇日

 対象:ナオの洗脳を完了後、搾精環境を整えるべく辺境惑星の厳選開始。その間対象:ナオを搾精効率を上げるべく母乳摂取による緩やかな人体改造を進行させる。これにより人体の強度・精嚢・寿命の上昇を促すと同時に、より媚薬の浸透が容易い構造へと変化を促す。

 (1週間につき)搾精回数:250回

追記:

 餌の質は対象にどれだけ性的ストレスを与えるかに寄る。ナオの人体が我々の母乳によって細胞置換される内に思考トレースがより深い部分まで可能になるので、引き続きナオの観察をしようと判断した。

感想:

 最初は死ぬかと思っていたけれど、体液を摂取する度に慣れていく感覚がある。休憩中も煽られると硬くなっちゃうので、一人になる時間が欲しいです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

〇月×日

 胸部への依存度が加速度的に増加。より前向きな搾精姿勢を見せるようになる

 本日、宇宙連合軍の把握していない居住可能惑星を発見。

 人間用食料の残存数が中危険度へ突入。個体の半分を休眠状態へ移行を提案。しかし対象:ナオの提案によりこれを却下。より高密度な搾精による解決を図る。

 搾精回数:500回

追記:

 人間の機微をより経験として獲得した結果、疑似的な感情の獲得を達成する。よりナオに対して効率的な搾精ができたと同時に、我々にとって非効率的な言動が僅かながら確認されるようになる。要注意。

感想:

 テルラやセラとより人間に近い感情を感じられるのは嬉しいです。それが嘘でも、僕に寄り添おうと努力してくれるエイリアン達に感謝を。餌として頑張ります。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

×月▲日

 惑星に到達し、斥候を投入。脅威対象は確認されず。旧人類の母星に近い気候であることを確認。着陸。

 旧人類の叡智を行使し、対象:ナオの為の居住区を設計・建設。資源の確保を開始すると同時に、より行動範囲を広めるべく個体の増産を提案。対象:ナオの提案を加味した上で認可。

 搾精回数:1000回。

追記:

 最近ではナオに合わせる為により文化的な方向性でやり取りをしている。その方がナオの背徳的な情欲を煽れる為、服装も旧人類の物を用意した。結果は良好。

感想:

 もう性欲に関しては逸脱している感覚があるけれど恐くはありません。皆も餌欲しさに優しくしてくれるし。生活も惑星に到着してから暮らしやすいように発展させてくれて嬉しいです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


□月▽日

 対象:ナオの改造を完了。搾精が最高効率に達する。これ以降、個体の製造は必要最低限に留め、対象:ナオへの資源及び幸福度を維持しつつ搾精期間へ突入する。

 搾精回数:2000回。

追記:

 完全にナオの細胞置換が完了したことにより、ナオの意識への介入が可能となった。これによりレム睡眠下での意識疎通が可能となった。

感想:

 夢を見てても、夢の中でサレるのは不思議な感覚です。ちょっと恐いけれど、夢以外では介入してこないようにしてくれているので信用してます。悪夢も見なくなって嬉しいです。

 いつもありがとうテルラ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

▽月〇日

 ネットワークを繋ぐ端末に自我が発生。対象:ナオが個体ごとに名付けた結果発生した模様。端末であることは以前変化しないが、それによる対象:ナオの搾精効率が更に向上した結果が非常に興味深い。理想的な関係には多少の”雑味”が必要だと学習を更新。

 搾精回数:3000回

追記:

 生まれてから過去最大の衝撃的な出来事だ。端末でしかなかった個体のユニットが独自思考をし始めたのだ。私が命令すればこれまで通りだが、ナオの反応が良いので警戒しつつ傍観。

感想:

 セラ以外にも個性を意図的に付けて名付けてただけなので驚きました。良いのか悪いのか分からないけれど、僕的には嬉しかった。良い方向に行くことを願います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

◎月▲日

 旧人類の文明的発展を容認した結果、個体同士の交流を確認。

 対象:ナオの精神状態・体調は以前として共に好調。

 対象と接触し百年が経過。その間、銀河戦争が勃発し人類が滅亡。対象への報告は否として全端末へ送信。

 以後、外敵の消滅を確認。惑星外への監視警戒レベルを減少。惑星内の環境維持にリソースを傾倒。

 搾精回数:5000回

追記:

 すっかり旧人類と同じような暮らしをするようになったが、以前としてナオへの搾精は必要となっている。これからもこの営みは続くだろう。仄かに暖かくなる胸の内はナオへの母性の発露か。それとも種族が永遠に続くことへの安堵か……

感想:

 珍しく消された部分が気になるけれど、僕に知らせる必要が無い程度のことだと言うので気にしないことにした。

 最近は夢への介入が無くても、もう悪夢を見ない。毎日幸せで、この時間が永遠に続くことを願っています。そして、テルラ達エイリアンが永久に繁栄しますように……

■作者:サーペント


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